痛風の症状と経過
痛風は関節が赤く腫れ上がり、我慢できないほどのキョーレツな痛みを伴います。その痛み自体は1週間か2週間でおさまりますが、痛風の発作が起こったときには、すでに5~10年前から高尿酸血症になっていたと思われるケースがほとんどです。そして、痛風の発作はいきなりおきるものですが、実はそれまでには体内でさまざまな合併症が進行しているのです。
合併症はその本人には自覚症状がほとんどないので、痛風をきっかけに合併症を知る人も大勢いらっしゃいます。この際に適切に痛風を治療できれば、痛風の予後が悪くなることはありません。ただし、痛風は、痛みがおさまった後、油断して治療をおこたっていると、必ず再発します。これは痛風が単なる外的な関節痛ではなく、複雑な内蔵機能のメカニズムの異変から起きている病気なので、根本的な治療が不可欠なのです。そしてもっと恐いのは、合併症による動脈硬化の進行促進と腎臓機能の障害です。腎障害の初期症状は尿を濃くする力が下がるので、少しづつ、尿の中にタンパクや血がでるようになります。これは、腎臓に結晶化した尿酸がたまって、腎臓を傷つけるからです。この段階で気づくこと、適切な治療を受けることで人の健康状態は大きく違ってくるはずです。
